気になるニュース「インクジェットテキスタイルプリント」

ちょっと古いニュースですが、
前から書こうと思ってたことを今日は記しておこうと思います。
テキスタイル捺染は、
絵柄ごとに版を作る従来の「スクリーン印刷」というのが主流でした。
しかし、近年では版を作らずにデジタルデータを
直でインクジェットテキスタイルプリンターに流してプリントする手法も
多く使われるようになりました。
インクジェット印刷は、
スクリーン印刷に比べインクの無駄が少なく、少数でも簡単に印刷できるため、
短いスパンで新作を次々に発売するファストファッションブランドでも採用されています。
そんな中、今年6月に、
業務用インクジェットプリンターで有名なコニカミノルタが
中国市場に衣料プリンター投入」というニュースがあり、
その後の動向を気にしていたところ、先月下記のニュースを発見。
<コニカミノルタ株式会社 2014年10月14日ニュースリリースより>

イタリアVerga社の買収について
インクジェットテキスタイルプリントの成長をけん引するイタリアに
販売子会社を設立し、グローバル展開を加速

KonicaMinolta
コニカミノルタ、伊で布地印刷機直販 代理店を買収 」(日本経済新聞2014年10月13日)
・欧州は世界のデジタル捺染市場の過半を占め、その大多数がイタリアに集中していること
・欧州の工場とも呼ばれるトルコの捺染市場にもデジタル化の波が急速に及びつつあること
から、欧州のインクジェットテキスタイルプリンター市場での
営業・サービス体制を強化するためにVerga社の買収が行われたようです。
案外地味なニュースですが、個人的にはかなり熱い話題だなと思って、
こうしてブログに書かせていただきました。
日本企業頑張れ!という思いと
テキスタイル業界ももっと盛り上がれ!という思いが高まったニュースでした。
小ロットプリント生地制作サービスや3Dプリンターを使った造形など、
我々の身近なところでも、
いろいろとモノ作りの課程や手法が変わってきていますね。
この先どんな進化が待っているのでしょうか。楽しみです。