モノの値段とこれからの話
昨年12月の半ば以降、円安傾向が続いております。
約1ヶ月で10円ほど変動しました。
円安は当店のような輸入販売業にとっては向かい風。
当然、円安になればなるほど仕入れにかかる値段は上がります。
では、価格というのは為替レートのみで変動するのでしょうか。
いいえ、違います。
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原油価格が上がれば当然輸送費もあがりますし、
コットン製品であれば原料の綿花の価格も影響します。
綿花の栽培に必要な肥料などのコストが上がれば、もちろんそれも影響しますし、
生産国の人件費があがれば影響があるのは当然のこと。
メーカーが工場に大きなロットで生産発注すれば単価は安いでしょう。
反対に、小ロットで生産すれば単価は高くなります。
デザインなどの権利者に払うロイヤリティもあれば、ない場合もあります。
メーカーから小売店までの間に
いくつも卸業者が絡む場合もあれば、ない場合もあります。
大きな会社が大量仕入れでディスカウントされる場合もあれば、
ない場合もあるでしょう。
円高のうちに仕入れた商品がたくさんあれば,
しばらくの間は当時の価格で販売可能でしょう。
etc…etc…etc…
ものの価格が決まるしくみというのは、
さらにもっともっとたくさんの要因がからんでくるのです。
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さて、さて、
さまざまな政府の方針からいくと、これからモノの値段は上がって、さらに消費税増税、
なのに給料は上がらない(もしくは上がりにくい)という状況になるのは想像に難くありません。
一つの側面からだけ判断するのはよくはありませんが、
私のような庶民からすれば、モノの価格があがるというのは非常に厳しい。。。
そして、好きな事や趣味にお金を使えなくなるというのも悲しいですよね。
当店も、何とか踏ん張って、
布好きな皆さんに少しでも多くの生地を紹介できるよう頑張らなくてはという思いでおります。