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上質な生地が捨てられています

ちょっと遅くなってしましましたが、
先日5月22日の「The Huffington Post Japan」にて、
個人的に以前から気になっていた問題が取り上げられていましたので
ちょっと書いてみようと思います。
20140522 HUFFPOST 衣料品は年間約20億着捨てられている
The Huffington Post Japan 2014年5月22日「衣料品は年間約20億着捨てられている」
記事の内容はまず、
年間に廃棄される衣料品の量がとてつもないということから始まります。
衣料品の供給量と排出量の差、つまり実際に消費(使用)されている量が
びっくりするほど少ないのです。
古布としてリサイクルしたり、衣料リサイクルとして他国へ送るという事業も
昔と比べれば増えているのかも知れませんが、それでもこの廃棄量。
詳しくは、記事を読んでいただくとして、
私が気になっていたというのは、記事の後半に出てくる
海外有名ブランドの製品に使われている上質な生地が、捨てられている
という問題です。
生地というのは一度に数千ヤード・数百ヤードという長尺で生産されますが、
不良(キズやプリント不良などその他もろもろ)を
一切出さずに生産するというのはまず不可能です。
それは高級服飾ブランドに使われるような生地も同様。
高級ブランドでは、その不良の判定基準が非常に厳しく、
少しでもその基準に満たない場合は、使えない生地として廃棄されています。
それは安価に出回る製品の生産と比べたら当然「歩留まりが低い」のです。
高級ブランドの洋服などが非常に高価な理由のひとつでもあります。
高級なブランド品というのはもちろん
デザインにも優れ、イメージも良く、質も良く、それが故に価値があると認められ、
価格が高くても買う人がいるのです。
しかし、それを作る課程で多大な”ムダ”が出ていることがあまりにも知られていないように思います。
生地の生産においてもっと不良発生率が低くなれば
ムダもいくらかは減るだろうとは思いますが、
それは今の技術を持ってしてもむずかしいのでしょうね。
(生産現場の人間ではないので推測で言うことしかできませんが)
高級服飾ブランドの生地と比較すれば、
手芸用一般生地などは不良の判断基準も多少甘くはあります。
さらに海外製の生地となればなおさらです。
(当店では海外製の生地ばかりを扱っていることもあり、
海外製生地について」ページにご注意いただく事を記載しております。)
生地だけでなく、他のあらゆる製品においても言えることですが
「一定の品質を守るためにかかるコストはもちろん価格に反映されていること」
反対に、
「消費者にとって買いやすい価格を守るために
 ある程度の基準は下げなければならない場合もあること」
は、我々消費者も知っておいてもいいでしょうね。

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