今週の気になるニュース 会計ソフト"弥生" 脱・箱売り
早いものでもう11月も半分が過ぎました。
年の瀬も迫ったこの時期、政治・経済ニュースでは
円安や消費増税の行方、総選挙などなど大きな話題でいっぱいです。
そんな中、私が個人的に気なったニュースはこれ。
【会計ソフト「弥生」脱・箱売りへ 】日本経済新聞11月14日
(※リンク先は日経の有料会員限定記事のため全文は表示されません)
「弥生」というのは、有名な会計ソフトの会社「弥生株式会社」です。
会計ソフトのシェア8割の王者ですから、ご存じの方も多いかと思います。
その弥生が、オリックスの傘下に入るというニュースです。
オリックスが、800億円超を投じて弥生株式の99.9%を取得するとのこと。
これまで弥生はパッケージ形式のソフトウェアいわゆる「箱売り」で
ソフトウェアを販売してきました。
一部ダウンロード販売もありましたが、ほとんどは箱売りでした。
ところが、近年では「free」や「MFクラウド」のような
クラウド型会計サービスがシェアを伸ばしています。
初期投資が安く利便性が高い上、スタートアップの企業が続々と参入している現状を考えると、
これまでの箱売りだけではユーザーを奪われてしまうことになりかねません。
今回のオリックスグループ入りは、そんな状況を打開しつつ
中小企業の会計分野だけでなくオリックスの金融ビジネスとも連携した
幅広いサービスを提供するためのもののようです。
【会計ソフト「弥生」脱・箱売りへ 】日本経済新聞11月15日
(※リンク先は日経の有料会員限定記事のため全文は表示されません)
そんな私も普段の業務で使っている会計ソフトは弥生製品。
毎年バージョンアップして継続して使っています。
「free」なども気になるところではありますが、
長年多くの人に使われているソフトというのは会計事務所でも対応しているところが多く、
相談や帳簿付けチェックなんかを依頼した時も話が早いのが利点です。
弥生も今後はクラウドへ移行していくと予想されますが、
いままで弥生が培ってきたノウハウと
企業や事業者が積み重ねてきた過去のデータをそのまま活かせるサービスとして
続いていって欲しいなと思っています。
というわけで、こんなニュースを読みながら、
あぁ、もうすぐ年末だし確定申告のための帳簿チェックやら何やらいろいろ
面倒なことが待っているなと気が重くなったりもしたのでした。
個人事業の場合は、
会計期間は1月1日~12月31日で固定され任意に変更することはできません。
いやでも忙しい年末年始に細々とした業務が立て込むことになるのです。
さてさて、数多くのネットショップやら個人売買などに参入している人が
年々増えておりますが、みなさんちゃんと帳簿を付けて確定申告していますか?
当然ですが、確定申告しないといろいろ罰がありますのでお気を付けて。
国税庁 申告・納税手続
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/index.htm
平成27年申告用 すぐできる!確定申告早わかり 学研ムック