オーガニックコットンに関する勘違い

みなさんは、オーガニックコットンについてどんなイメージをお持ちでしょうか。
昨年、繊維専門商社である豊島株式会社が実施した
オーガニックコットンに関するアンケート」結果がなかなか興味深かったのでシェア。
オーガビッツ
豊島株式会社 オーガビッツ「オーガニックコットンに関するアンケート」
とくに Q3 の「オーガニックコットンと聞いてどのようなイメージを持っていますか?」に注目です。
多くの人がオーガニックコットンに対してカラダに良いと勘違いしてることがわかりました」とありますね。
オーガニックコットンって、本来
環境的負荷を最小限に抑えることを目的としてオーガニックで栽培されているんです。
そして、普通栽培の綿とオーガニックの綿での残留農薬の量に違いがあるかと言うと
さほど変わらないんですね。

収穫されるコットンそのものには、オーガニック綿でも普通の綿でも変わりはありません。
普通に栽培された綿でも、残留農薬はとても少ないので、収穫されたものから科学的なテストなどでオーガニックかどうかを判別することは不可能です。
NPO法人 日本オーガニックコットン協会「普通の綿とのちがい」

また、よく見かける下のような表現、
・オーガニックコットンだから柔らかい
・オーガニックコットンだから肌触りが良い
これらも別に「オーガニック」だからっていうのは根拠になりませんよね。
農薬を使って栽培した綿でも肌触りが良いものはたくさんありますし、
オーガニックで栽培した綿でも綿花の品種によっては随分手触りだって違います。
ましてや、布の組成である糸の製法や撚りの強さ・織り方なんかでも
生地になった段階での手触りは違ってきますよね。
なので、必ずしも「オーガニックコットン=肌触りが良い」とはならないということです
「有機農法で綿花を栽培することによって地球上の農薬を劇的に減らす」
「オーガニックコットンの存在意義は出来上がった綿花や綿にあるのではなく畑の持続性にある」
これが本来の目的なんです。
オーガニックコットンだから肌に良いよーなんて謳うのは
本来の目的からずれた「商的売り込み」であると私は思いますし、
あまりにもこう刷り込まれ過ぎて
思い違いしている人が多くなってしまってるんじゃないかと思います。