グッドデザイン大賞受賞の地図 AuthaGraph World Map

グッドデザイン賞の受賞者が発表されましたね。
個人的にこの賞には胡散臭さを感じていて興味はなかったのですが、
今年は地図が大賞を受賞したということで一気に興味を惹かれた地図好きな私です。
GOOD DESIGN GRAND AWARD
受賞対象名:世界地図図法 [オーサグラフ世界地図] 事業主体名:慶応義塾大学 政策・メディア研究科 鳴川研究室+オーサグラフ株式会社
この大賞受賞の地図の何がすごいかって、
・メルカトル図法と同じ長方形でありながら面積を極力正しく表示することができる
・特定のパースペクティヴから離れて世界を見渡すことができる
・地球を周回する軌道のような、従来表現しづらかった主題図を俯瞰することができる
そうで。実際見てみると納得。
AuthaGraphWorldMap
このページの「概要」にもあるように、
「成田空港からブラジルにオリンピックを見に行くときにヒューストンを経由する飛行ルートは理にかなっている」
なんてのが一目で分かっちゃうんですね。
オーサグラフ株式会社のサイトにて購入可能だそうで、さっそく申し込み。
と、ここまでは地図好きな私が興奮してこの地図を絶賛という内容でした。
で、このグッドデザイン賞なんですが、
・応募して審査して貰うのもお金がかかる
・受賞して賞のロゴを製品に貼りたいとか印刷したい場合はそのロゴ使用料もかかる
・年鑑に掲載して貰いたい場合も別途料金発生!
・受賞展で展示したい場合も料金発生!
と、応募するだけでも受賞した後も何かとお金がかかるんです。
こちら料金詳細。
2016年度グッドデザイン賞 > 開催概要 > 費用
ロゴの使用料はここには書いてないようですね。こちらにありました。
このロゴ、一年ごとに更新してお金払わないと継続使用できません。
そりゃ、応募したからには誰だって受賞したい。そして作品に箔が付くからロゴだって使いたい。
もちろん年鑑にものせてもらいたい、宣伝になるし展示もしたいですよね。
きっとね。
あの年鑑を見たことがある方なら分かると思いますが、ものすごく分厚い
それは、何か大きな賞をもらった作品だけが掲載されているわけではなく、
「その年の全ての受賞対象を網羅」した年鑑だから。
まず対象から落とされるような作品を除いては、
良いたくさん応募して貰えばもらうほど、対象作品を多くすればするほど収入も増えるという仕組み。
もちろんこういったイベント事にはたくさんのコストがかかります。
それなりに料金がかかることは理解出来ます。
しかし、なんかひっかかるものを感じるのは私だけでしょうか。
すいません、うがった見方して。
グッドデザイン賞は公益財団法人日本デザイン振興会が運営しています。