気になるニュース「輸出入の申告、全国どこでも」(日経新聞)

今週も気になるニュースが盛りだくさんですが、
今日は1月26日のニュースから1つピックアップ。
「輸出入の申告、全国どこでも 政府、17年度から」
(2015/1/26 日本経済新聞)
2017年度から企業の輸出入の申告場所の規制を撤廃する方針とのこと。
撤廃するとどうなるかというと、
申告手続きを1つの税関や出張所でまとめてできるようになるので
時間の短縮はもちろんのこと、
人的リソースを集中させたりとあらゆる面での効率化が可能になります。
誰でもが対象になるというわけではなく、
政府が決める基準(財務の健全性や法令順守など)を満たした事業者のみということでが、
その事業者が占める輸出入の額は、日本の輸出総額の50%以上にもなるということです。
このような業者は「認定事業者(AEO)」に指定されています。
AEOとは、Authorized Economic Operator の略で、
輸入申告の手続を簡素化する目的で作られた制度です。
この資格を持てば、通常なら保税地域で保管せねばならない貨物を
自社倉庫で保管できるなど貿易にかかる負担や手間が減ります。
日本では、商社やメーカーを中心に輸出で238、輸入で89の業者が資格を持っているそうです。
輸出入の申告、全国どこでも(日経新聞1/26)
一見、我々には直接関係ないようなニュースですが、実は結構大事なニュースだと思います。
輸出入手続きにかかる負担が減るということはコストもそれだけ減る可能性があるわけで、
それがもしかしたらモノの価格にも反映されるかもしれませし、
時間の効率化によって、小売業などでは
もっとスピーディーな商品展開ができるようになるかもしれません。
まだ、「2017年度から撤廃する方針」という段階なので決定とはいえませんが
ちょっと期待してしまいました。