紡績産業の近代化に貢献した機械
下の写真は先日お休みをいただいた際に
勉強も兼ねて出かけた先で撮影した写真です。
「梳綿機(そめんき)」<英名 Carding Engine>という機械で、
紡績産業の近代化に貢献した機械です。
イギリスのプラット社で、1896年(明治29年)に製造されたものです。
繊維産業の機械化が進んでいたイギリスでは、
このような当時の最先端の機械が使われていました。
日本には、三井物産を通じて多くの繊維機械が輸入されていたそうです。
打綿工程でシート上にした綿を梳いて繊維を1本1本に解き広げ、
さらに短い繊維や混入物を除去した後薄い膜状にして、
そしてそれを集めて太い紐状にする機械。
それまで一つ一つの工程を手作業または簡単な機械で行っていたところを
こんなすごい機械が来たんですから、
当時の人はびっくりしたでしょうね。
普段手にする布がどのような過程を経て、
またその工程の機械化がどのように進んできたのか。
そして、これからどのような進化をしていくのかとても興味深いですね。