What's Considered Handmade?

Hitomi ITO さんの apalog 「ハンドメイドや国産といった言葉」を読んで、
うんうんと頷いてしまいました。
巷に溢れる「ハンドメイド」「国産」という言葉。
この言葉にはこれと決まった定義があるわけではありません。
言葉の意味そのままでとれば、
手で作ったもの・国内で生産した物ということにはなりますが、
その線引きはあくまでもその言葉を放つ人の主観でしかないわけです。
ITO さんは、こう綴ります。

こんなにたくさん「ハンドメイド」「国産」って商品があって、いったい「ハンドメイド」「国産」ってどういうこと?って混乱してしまった、というのでしょうか。なんだか言葉がうまく見つかりません…。

そうそう、そうなんです。
考えれば考えるほど「どういうこと?」ってなってしまいます。
Made in Japan という表記がある製品。
はたして「made」ってどこまでのことでしょうか。
製造に使う材料の出所が多岐にわたり、
製造工程も分業が進んで複数国で製造するということも多くなっています。
貿易上でいえば、
国によっては日本製であることを証明する原産地証明書の提出を
仕向国での輸入時に求められます。
工業製品などは、自国の原料のみから作られているもののほうが少ないはずです。
ちなみに、
原産地を判定する基準については、以下の法律で規定されてはいます。

  • 関税法施行令
  • 関税法施行規則
  • 関税法基本通達の規定

しかし、巷に溢れる「国産」品は、こういった基準で
「国産」を謳っているわけでもなさそうです。
そして、「ハンドメイド」という言葉も使われる基準が曖昧です。
ハンドメイドの服と聞いてどういう物を想像しますか?
たいていは趣味で自分で作った服というような感じを想像すると思います。
しかしながら、服を作る工程は、規模の大小の差はあれど、
工場でたくさん作ろうが、自宅で一人で作ろうがほとんど変わりません。
たとえば、あのユニクロの服はどうでしょう。
どこかの国に外注して、工場の人がミシンを使って縫っています。
これだってハンドメイドと言ってしまえばハンドメイドなわけですよね。
こうやって考えれば考えるほど曖昧なんです。
これは何も基準が定められてない以上、答えが出るものではなさそうですね。
ハンドメイドとは
ちょっと論点は違ってきますが、
最近ちらっと覗いたハンドメイド売買サイトユーザーが集うコミュニティでは、
「仕入れただけのものをそのまま売ってるのはハンドメイドじゃない」
「個人で制作したものを売買するサイトなのに、仕入れただけの商品を売るのはどうなの」
とう話題で盛り上がっていました。
ハンドメイド売買サイトの中でも、ハンドメイドの線引きは曖昧なんですね。