クリスマス柄の生地はなぜ初夏に発売されるのか

昨日より当店でも Cloud9 Fabrics のクリスマス生地コレクション「Warm & Cozy」を販売開始しました。 毎年この時期になると生地メーカー各社からクリスマス・ホリデーシーズン向けの生地が発売されます。

Cloud9 Fabrics Warm & Cozy Collection by MK Surface

Cloud9 Fabrics Warm & Cozy Collection

日本では今から夏が来るというのに、なぜ今の時期にクリスマス柄の生地を売るんだろう。夏向けの涼しげな生地を売ればいいのに。。。と思う方も多いと思います。確かにこの時期、店頭にクリスマス向けの生地が並んでいたら違和感がありますよね。

店長
当店のようなオンラインショップでも、トップページにクリスマスっぽい画像が並ぶと、季節感のないショップのようになってしまうのが悩ましいところです。

クリスマス柄の生地が夏に発売される理由はいくつか考えられます。

需要の予測(需要までの必要時間)
夏にクリスマス柄の生地を発売する理由の一つは需要の予測(需要までの必要時間)にあります。クリスマスシーズンは冬にありますが、手作りのプレゼントやデコレーションを作るためには事前に素材を調達する必要があります。夏にクリスマス柄の生地を発売することで、手作り派の人々やクリスマス向けの商品を作る企業などが十分な時間を確保できるようになります。

店長
キルト・パッチワークが好きな皆さんからするとごく当たり前の理由ですね。コツコツとプロジェクトを進めていくキルト制作にはかなりの時間がかかりますから。
海外の生地メーカーがキルト文化をもとに発展してきた経緯から考えてみても、このリリースサイクルは当然とも言えます。

製造と配送の準備
クリスマスシーズンは販売がピークになりますので、生地メーカーや小売業者は事前に製造と配送の準備を行います。夏に生地を発売することで、製造工程や物流に関わる問題を事前に解決し、クリスマスシーズンに間に合うようにします。

店長
一年を通してどの業界においても物流量のピークはホリデーシーズン。運送の遅延や人員不足のニュースが多くなるのもこの時期ですよね。物流のリスクを時期分散させる意味合いがあるということです。

四季外れの需要
夏にクリスマス柄の生地を発売することで、クリスマス以外の季節にもクリスマスを楽しむ需要に応えることができます。クリスマス柄の生地は、手芸やファッションアイテム、インテリアデコレーションなど、さまざまな用途に使われます。季節を超えてクリスマスの雰囲気を楽しむために、夏にクリスマス柄の生地を提供するのは一つの手段です。

店長
多様な需要に応えることは売り手にとっても買い手にとってもメリットがあるといえますね。

上記のような理由から、夏にクリスマス柄の生地が発売されることが多いのです。ただし、地域や市場によって異なる場合があるので、具体的な販売戦略は各メーカーや小売業者によって異なるかもしれません。あくまでも参考としてお読みください。